金持ち父さんが言う「ラットレース」から抜け出すとはどういうことか

金持ち父さんが言う「ラットレース」から抜け出すとは

『金持ち父さん貧乏父さん』を読んで、「ラットレース」という言葉が印象に残った人は多いと思います。

なんとなく「会社員として働き続ける状態のことだ」とは分かる。でも、「抜け出す」とは具体的にどういう状態のことなのか、と聞かれると、うまく答えられない。

この記事では、ラットレースという概念の本当の意味と、抜け出した状態とは何かを、会社員の視点から具体的に解説します。

ラットレースとは何か

ラットレースとは、ネズミが回し車の中でいくら走り続けても前に進めない状態を、人間のお金と労働の構造に例えた言葉です。

具体的には、こういうサイクルのことです。

給料をもらう→生活費・ローン・支出に使う→また給料のために働く→給料をもらう→また使う。

このサイクルの中では、どれだけ頑張っても「前に進んでいる」という感覚が生まれません。収入が増えても支出も増える。昇進しても忙しさが増すだけ。一生懸命走っているのに、同じ場所にいる。これがラットレースの本質です。

金持ち父さんの中でキヨサキが指摘したのは、これが個人の怠慢や能力の問題ではなく、お金と収入の「構造」の問題だということです。

なぜラットレースから抜け出せないのか

ラットレースが続く理由は、収入の構造が変わらないからです。

会社員の収入は「労働収入」です。自分が働いた時間と引き換えに給料をもらう。働くのをやめれば収入も止まる。この構造の中にいる限り、収入を増やすには働く時間を増やすか、単価を上げるかしかありません。どちらにも限界があります。

さらに、収入が増えると支出も増えやすいという傾向があります。給料が上がれば生活水準も上がる。ローンを組んで家を買う、車を買う。月々の固定支出が増えると、また給料のために働かなければならなくなる。

金持ち父さんの言葉を借りれば、「恐怖と欲望」がこのサイクルを回し続けます。お金がなくなることへの恐怖が働かせ、欲しいものへの欲望が支出を増やす。この2つが組み合わさって、ラットレースは強化されていきます。

会社員の収入構造の限界については、こちらで詳しく解説しています。

▶ 会社員がいくら頑張っても自由になれない構造的な理由

「ラットレースから抜け出す」とはどういう状態か

ラットレースから抜け出すとは、「会社を辞めること」でも「働かなくなること」でもありません。

金持ち父さんが定義する「抜け出した状態」とは、資産から得られる収入が、生活費を上回る状態のことです。

つまり、自分が働かなくても収入が入り続ける仕組みを持ち、その収入だけで生活できる状態。これがラットレースの外側にいる状態です。

もう少し現実的に言うと、「働かなくても生活できる」という完全な状態でなくても、収入の一部が自分の労働に依存しない仕組みから来ている状態は、すでにラットレースから少し外れ始めています。完全に抜け出すことをゴールにするより、少しずつラットレースの外側に足を踏み出していくことが現実的な方向性です。

ラットレースの中にいるかどうかを確認する3つの問い

自分がラットレースの中にいるかどうかは、次の3つの問いで確認できます。

① 今月から働くのをやめたら、収入はすぐゼロになるか

答えが「すぐにゼロになる」なら、収入のすべてが労働に依存している状態です。これはラットレースの中にいる状態です。

② 収入が止まったとき、1〜2ヶ月で生活が成り立たなくなるか

1〜2ヶ月しか持たないなら、給料がなくなることへの恐怖が行動を支配しやすい状態です。ラットレースを強化する「恐怖」の部分が大きい状態です。

③ 毎月の支出の中に、資産を増やすための支出はないか

生活費とローン返済だけで給料が消えているなら、お金の流れがラットレースの構造そのものです。資産を買う行動が入っていないと、構造は変わりません。

3つのうち1つでも当てはまるなら、今の状態はラットレースの構造の中にあります。ただ、それは変えられます。

抜け出すための最初の一歩は「資産を作ること」

ラットレースから抜け出すために必要なのは、資産を作ることです。

金持ち父さんの定義では、資産とは「自分のポケットにお金を入れてくれるもの」です。自分が動かなくても収入を生み出す仕組みのことです。

会社員がラットレースから抜け出すための現実的な順番はこうなります。まず労働収入の一部を、資産を作るために使う。小さな仕組みを作り、そこから得られる収入を少しずつ育てる。その収入の割合が増えるほど、労働収入への依存が減っていく。

最初から大きな仕組みを作ろうとする必要はありません。月に1万円でも、自分の労働に依存しない収入が生まれれば、それはラットレースの外側への第一歩です。

資産と負債の考え方については、こちらで詳しく解説しています。

▶ 金持ち父さんが教えてくれた「資産」と「負債」の本当の意味

ラットレースから「完全に抜け出す」必要はない

ラットレースという言葉を聞くと、「完全に抜け出さなければ意味がない」という印象を持つ人がいます。

そうではありません。

ラットレースは0か100かではありません。労働収入への依存度が100%の状態から、少しずつ資産からの収入の割合を増やしていく。その過程のどこかに、「以前よりずっと自由になった」と感じる地点があります。

完全に抜け出すことをゴールに設定して動けなくなるより、今より少し外側に出ることを目標にして動き始めることが、ラットレースから抜け出すための現実的な一歩です。

収入の柱を増やすという具体的な考え方については、こちらで解説しています。

▶ 副業だけでは危険?収入の柱を増やす重要性と具体的な考え方

まとめ

金持ち父さんが言う「ラットレース」とは、給料のために働き、その給料を支出に使い、また働くというサイクルから抜け出せない状態のことです。

  • ラットレースは個人の問題ではなく、収入の「構造」の問題
  • 抜け出すとは「働かなくなること」ではなく、資産からの収入が生活費を上回る状態に近づくこと
  • 完全に抜け出すことより、少しずつ外側に出ていくことが現実的な方向性
  • 最初の一歩は、労働収入の一部を資産を作ることに使い始めること

ラットレースという概念を「なんとなく知っている」から「自分の状況に照らして理解している」に変えることが、次の動き方を変えるきっかけになります。

考え方の土台から作り直したい方へ

「ラットレースから抜け出したいけど、何から動けばいいか分からない」
「資産を作るとはどういうことか、基礎から理解したい」

そう感じている方に向けて、ラットレースの外に出るための考え方と最初の一手を学べる講座を用意しています。回し車の外に出るための最初の一歩を、ここから踏み出しましょう。

▶ 講座の詳細はこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました